林真理子 「コスメティック」 働く女性必読本! | 女を磨く!

林真理子 「コスメティック」 働く女性必読本!

おもしろい本を発見。
林真理子さんの「コスメティック」。

林 真理子
コスメティック


コスメ業界で働く30代の女性の仕事と恋愛物語。
(以前雑誌「Domani」に連載)


広告代理店に勤めるキャリアウーマン沙美は、
あるきっかけで外資の化粧品会社に転職する。
エリートの彼との結婚やPRの仕事に悩みながら
どんどんキャリアアップしていく。


それほど凝ったストーリーではないが
コスメや雑誌、広報の仕事に興味のある人はかなり楽しめる作品。
化粧品業界の裏側や、キャリア思考の女性の考え等
かなり忠実に描かれているため、
その業界内では話題だったようです。


主人公沙美は典型的なキャリアウーマン。
仕事が第一、恋愛は二の次、
しかし、エリート都銀の彼を持つなど、落ち度がない。
一見理解あるような彼だが、実際お堅い銀行員とは
結婚に対して決定的な考えの違いが生じる。
当然のように沙美の決断は早かった。


それからの彼女はさらに仕事へと専念。
もちろん恋はするが、自信がついた女性は強い。


3人の男性が登場するわけだが、
はっきりいって彼女、男運が悪い。
いい男といえばそうなのだが、
常に一番重要なところに問題があるのだから。


仕事では成功するが、恋愛はいまいち。
女性としてチャーミングなところは持っているはずなのに
プライド、したたかさがそれを大事なところで邪魔をする。


人間すべて手に入れるとは不可能なのか?
働く女性にとって、結婚、出産とは確かに
悩みどころである。


私のまわりにも、仕事派、家庭派、どちらもいるけど
私自身はまだどっちがいいのかわからない。
いずれにせよ、どっちかあればいい。という気になっている。
両方駄目だったら寂しいからね・・・。


物語の中で、沙美がある取引先の人とワインについて
話す場面がある。
ワイン通の彼に対して、
ワイン勉強しようかな」とぽろっとこぼしたら、
「勉強するなんて堅苦しい事言わないで
一緒に飲みに行きましょう、といえばいいじゃない」みたいことを
言われる。
確かにそうだ。


私もちょっとそんなところがあるので
これは気にしようと思った。
ちょっと、がつがつとした印象を受けたから。

大人の女性として学ぶべき部分が
随所におりこまれているから

働く女性には必読でしょう。